2019年


2月5日
講演会「パレスチナ支援プログラムに従事して」の開催

講演者: 児玉千佳子 前UNDPパレスチナ支援プログラム・統治社会開発チームリーダー

場所: 外務省精励会 大手町倶楽部
(千代田区大手町1-8-1 KDDI大手町ビル2階)
昨年12月末までUNDP(国連開発計画)エルサレム事務所に勤務し、UNDPパレスチナ支援プログラムに携わってきた児玉千佳子氏から、現地での活動を通してみたパレスチナ社会についてお話いただきました。

児玉氏は、外務省員としてアフガニスタンに勤務した後、国連で仕事を始め、2度のパレスチナ勤務の他、イエメン、スーダンなど不安定な国で統治、平和構築、和解に関する事業などを手掛けて来られました。 

「占領」という特異な状況の中で、政治・経済・社会三者の不均衡、西岸とガザのギャップ、パレスチナを取り巻く政治環境という3つの障害を克服していかなければならない重い現実が、実際に現場でさまざまな出来事を目にしてきた児玉氏から紹介されました。

講演後の意見交換ドリンクでは、パレスチナ開発支援には大胆な発想の転換が必要との意見も出ていました。政治の先を行く経済活動を「占領」下で確立できればコペルニクス的転換が期待できるかもしれません。

寒い冬の夜にご参加くださった24名のみなさま有難うございました。

今後とも機会を捉えて現場感溢れるパレスチナ・トークを企画していきたいと思います。

4月19日
2019年度日本パレスチナ友好協会年次総会とパレスチナ・トーク

駐日パレスチナ大使公邸で、2019年度の年次総会が開かれました。総会では、2018年度活動報告・会計報告と2019年度活動予定・予算案、2019年度の役員などが承認されました 。

総会に続き、シアム駐日パレスチナ大使からパレスチナの非常に厳しい現実について率直なお話があり、それを踏まえて参加者と大使の間でQ & Aを行いました。これは今年度何回か企画する予定のパレスチナ・トークの始まりとなりました。

その後、恒例の大使主催懇親会に移りました。大使ご夫妻はいつも本物のパレスチナの味で会員をもてなし、友好協会の活動を支援してくださいます。

5月17日
講演会「パレスチナ最新情勢」の開催
午後7時から外務省精励会大手町倶楽部で、中東大使会議出席のため帰国中の大久保武大使(対パレスチナ自治政府日本国政府代表)をお招きし、トランプ米大統領の和平プラン提示前夜のパレスチナの情勢について講演いただきました。

西岸とガザ地区の分断が進み、10年以上続く封鎖によりガザ地区には閉塞感が充満し、米トランプ政権の登場によりパレスチナ問題が変質してしまった状況を背景に、現場では既成事実がひとつ、またひとつと積み上げられていく現状を舞台裏の動きなども織り交ぜながら説明してくださいました。

そうしたパレスチナの人々にとって明るい展望がない中で日本が12年間地道に支援してきたジェリコ農産加工団地(JAIP: Jericho Agro-Industrial Park)がようやく離陸し始め、地域協力のプラットフォームになろうとしているとのお話がありました。

立場と見解を異にするパレスチナ・イスラエル・ヨルダンの三者とコミュニケーションを取りながら協力を進める日本ならではの支援。日本側関係者が異動してもプロジェクトは引き継がれていく「駅伝プロジェクト」を知るよい機会となりました。

ご多用にもかかわらず参加くださった28名のみなさん、有難うございました。

10月7日
講演会「イスラエルの再総選挙後のパレスチナ情勢」の開催
外務省中東アフリカ局の長岡寛介参事官をお招きし、イスラエルの再総選挙後のパレスチナ情勢についてご講演をいただきました。

ご多用の中、17名の方々にご参加いただきありがとうございました。

イスラエルの新内閣がどのようなものになろうとも、パレスチナ問題にとってはコカ・コーラとペプシコーラほどの違いしかないといった見方もありますが、現下の情勢をどう読むかについて長岡参事官から大変示唆のあるお話をいただきました。

また参加者の大勢の方々との間で、多岐にわたる分野につき大変活発な質疑応答がなされました。

10月23日
10月22日に行われた即位礼正殿の儀出席のためアッバース・パレスチナ自治政府大統領が訪日しました。翌23日、友好協会関係者10人がアッバース大統領を表敬訪問することになっていましたが、直前に大統領に公務が入り、代わりにズィヤド・アブ・アムル副首相が対応してくださいました。

副首相からは、パレスチナ側に同様の友好協会ができるまでは副首相自身が連絡ポイントとなり支援するので、民間レベルでの人物交流、文化・スポーツ交流を進めて日本人からいろいろなことを学びたいとの考えが表明されました。

また、台風19号で被災された方々へのアッバース大統領からのお見舞いの言葉が伝えられました。 協会側からは、日本とパレスチナの人々の相互理解を深める活動をしていきたいと伝え、平和的共存を目指すパレスチナの人々の希望が実現することを支持・期待するとの考えを述べました。

最後に、友好協会からアッバース大統領に「和」と書かれた書(協会会員の作品)を贈呈し、話し合いを尊び調和を目指すことの大切さをメッセージとして伝えました。

11月29日
パレスチナ人民連帯国際デーにちなみ、特別企画 「ワリード・シアム駐日パレスチナ大使と話そう!」を同大使公邸において開催しました。

21人の方にご参加いただきました。

出席者の質問に大使が答える形で進められた意見交換会の話題は、11月18日に発表された、入植地に関する米政府の立場変更を受けたパレスチナ社会の対応に集中し、大使からは、現場の厳しい現実について説明があった上で、パレスチナの土地を取り戻すまで絶対に諦めないとの立場が示されました。

80分に及ぶ意見交換の後は大使ご夫妻の御厚意によりパレスチナの食事を楽しむ時間に移り、予定を1時間も超える冬の夜の集いとなりました。