2018年


4月10日
日本パレスチナ友好協会の設立
日本パレスチナ友好協会設立総会が会員31名の出席のもとに開催され、正式に発足しました。(欠席者を含めた設立時会員数は42名)

総会ではシアム駐日パレスチナ大使から祝意と協力の意が表明されました。 大使によれば、日本とパレスチナの交流の歴史は古く、19世紀に日本人牧師がエルサレムを訪れたという記録があるそうです。

また、20世紀初めの第一次世界大戦直後にパレスチナ人が神戸に来航。そこで繊維業を営んでいたのが、日本に来た初めてのパレスチナ人だということです。

総会後にはシアム大使のご厚意で懇親会が開かれました。 

5月9日
講演会「パレスチナは今」の開催
日本パレスチナ友好協会の記念すべき最初の行事が行われました。

普段は見られない写真もあり、非常に興味深い内容で、参加者からは将来のパレスチナがどのようになるのかという難しい質問もありましたが、シアム大使からは「この問題は非常に複雑で直ぐには解決できないかも知れないけれども、希望を持ち続けて、新しい世代の人達が明るい未来を託すことが一番大事」という力強いメッセージと、パレスチナ人のための日本の協力は非常に感謝されているということが紹介されました。

講演後は大使のご厚意でパレスチナ料理をご馳走になりました。

6月15日
講演会「中東情勢と日本の取組」の開催
日本パレスチナ友好協会による第2回講演会が外務精励会大手町倶楽部で行われました。

今回は、外務省中東アフリカ局の岡浩局長による「中東情勢と日本の取組」をテーマとした講演会です。

岡局長は日本の対中東外交政策の立案、実施にあたる責任者で、この講演会ではパレスチナとイスラエルとの和平問題について、双方の政治動向や、エルサレム問題を巡る米国トランプ政権の政策、イラン、サウジアラビア、UAE、カタールなどの湾岸諸国、シリアを含めた中東地域の情勢がこの問題に与えている様々な余波を、幅広い角度から、非常に分かりやすくご説明いただきました。

また、日本政府が長年取り組んでいるパレスチナ支援の動向についても、具体例として「平和と繁栄の回廊」構想の下で建設が進むジェリコ農産加工団地プロジェクトの概要や、実際にそこで稼働を開始したパレスチナ企業の紹介など、非常に興味深い内容の講演会となりました。

今回の講演会には、会員の方、非会員の方含めて33名の方々にご参加頂きました。

11月30日
ラジューブ・パレスチナ・オリンピック委員会委員長との懇談会
来日中のジブリール・ラジューブ・パレスチナ・オリンピック委員会委員長と友好協会メンバーとの懇談会が行われました。シアム駐日パレスチナ大使のご厚意とご支援で実現したものです。

ラジューブ委員長はご自身でも、今はオリンピックという畑違いの分野に携わっていると仰ってましたが、1985年の捕虜交換で釈放されるまで17年間の被拘束者生活を送った筋金入りのレジスタンスで、そのずっしりとした空気感が懇談の場を支配していました。

政治面では、議長がアッバース大統領であるファタハ(パレスチナ民族解放運動)中央委員会の書記長を務めていますが、パレスチナ・オリンピック委員会だけでなく、パレスチナ・サッカー協会の会長でもあり、スポーツを通して若者との幅広い接点をもつことは必ずしも畑違いの活動ではないと思われました。

懇談で同委員長から、相互に生存権を認めるべきだ、パレスチナ側にはその用意があると語られたことに特別な重みを感じました。

パレスチナ問題の将来について、平和的な解決がパレスチナ側の戦略であること、アラブ・イニシアティブに基づく二国家解決を目指すこと、 そのためにはパレスチナ内部の統一が不可欠であると強調されました。

委員長もそうでしたが、「希望を持ち続ける」と多くのパレスチナの人々が語ります。 希望を持つことこそ、国家樹立に向けた険しい道のりを歩む人々の力に他ならないと感じました。


注:アラブ・イニシアティブ
2002年にアラブ連盟において採択。イスラエルが、全アラブ占領地からの撤退、パレスチナ難民問題の公正な解決、及び東エルサレムを首都とする主権を 有するパレスチナ国家樹立を受け入れれば、 イスラエルとの紛争終結・和平合意、及び正常な関係の構築を実施する、というもの。(外務省HPより抜粋)